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Aさん親子

お母さんへのインタビュー

H29年9月~ 親子クラス週1回利用

H30年~ 単独一日クラス週2回利用

Q.1 利用に到るきっかけや、当時の子育てエピソードを教えて下さい。

ちょうど“イヤイヤ期”と言われる時期でした。

2歳の男の子は手がかかるもの!成長の証!!と、子育ての先輩方の声に疑念を抱かず、こういうものなのだ…と奥歯を噛みしめる日々でした。

ところが次第に、道へのこだわりで自転車から飛び降りようとしたり、回るもの(扇風機など)への固執、おもちゃであそぶのではなく重い物の運搬や登ったりぶら下がったり、力を感じることがたのしみであったり達成感を持ち始めていました。

こだわりというより、“こうせずにはいられない”という様子で、激しすぎる山のお天気のような気性に、少し心配な行動が増えていっていました。

決定打は、入眠障害。とにかく寝ない子でした。活発に運動をさせる時間が増えるほど、逆に眠ることができず、身体を壁に打ちつけたり、部屋中ローリングしたり。それが数時間。深夜に夫と二人で息子をおぶいながら、近所を散歩していました。新聞配達のバイクの音がすると、放心状態で涙がでることも…

怒鳴る、泣き叫ぶ、睡眠不足。親子心身ともにギリギリの状態で日々をこなしていました。

 

Q.2 利用にあたり、どのような思いでしたか。

発達の個人内差、主に感覚の発達に凸凹のつまずきがあることを評価していただきました。

我々には理解しづらかった息子の行動の原因などを知ると、様々なことが紐解かれ張り詰めた心がほぐれる思いでした。

それと共に、制御することに精一杯だったことを申し訳なく思いました。心強い理解者を得られたことで、この子の生きやすく広がる未来に希望がもてました。ただし利用当初、このような激しい行動や強いこだわりが落ち着くイメージが全くつかなかったのも事実です。

 

Q.3  利用してみてどうでしたか。

親子通園クラスからスタートしました。保育園に通園しているものの、親子で集団の設定遊びなどに参加したことがなく、とても新鮮で、協力し合ったりひとつのものに向かって共感できるたのしさを味わえました。家庭では、癇癪など意思の疎通が難しかったりすることが多くても持ち帰ってまた一緒に楽しめる引き出しとして、気持ちの切り替えに役立つこともありました。

また、程度を越えた衝動的な子どもを追う母の姿は自分以外周りにはあまり見られなかったので、同じ姿のお母さんに心救われました。「大変ですよね」「ヒーヒーですよね」が言い合える場って、本当にありがたいです。

その後、単独1日クラスへ転入しました。親子クラスとは異なり、より細やかな支援と様々なプログラムに、お迎え時やり遂げた誇らしげな表情を見せることがあります。

 

Q.4 子どもや親に変化はありましたか。

とてもありました。

子どもの“問題行動”に困り果てていましたが、先生方が紐解いてくださったり、対処法などをアドバイスしてくださることで、子ども自身の“困りごと”や負のイメージと繋がっていることに寄り添うようになりました。

破壊などが重なると「なにやってるの!!」とまず口にしがちでしたが、今はまず目線を同じにしたり、抱きしめ、その不快故の行動を一旦受け止めてから、問いてみたり他の方法があったことを伝えるようになりました。

すると、子どもは親を“理解してくれる安心の存在”と見てくれるようになり、気持ちの崩れや癇癪の質も変わったように思います。

感覚統合が進むに連れ、言葉も多くなってきて、癇癪などでの訴えから、涙を流しながら気持ちや不快を訴えてくる今、とても成長を感じます。

苦手は変えづらくとも、得意なもので補えたり、経験を積むことで苦手のハードルが低くなれていることは、療育のプログラムがとても活きていると思えるところです。

 

Q.5 スタッフの印象はいかがですか。

“丁寧”

利用当初からこの思いが途切れたことがありません。丁寧に親子共に接していただき、ひとりひとりを注意深く見てくださって、全力であそんでもくださいます。

立ちふさがった壁にいつでも真剣に一緒に向き合ってくださり、専門性の高い先生方からのアドバイスは的確で、子どもの行動の紐解きにも、我々のこじれた気持ちにもあたたかく響くことばかりです。

単独1日クラスでは、その日の設定あそびの評価コメントを翌回に渡していただくのですが、いつの間にこんなに記録ができてるのか。というほど、先生方が子どもの様子を把握してくださっています。

相談や見学にも快く対応してくださり、我々親子にとって先生方との出会いがなければ今の笑い合える家庭は実現していなかったと思います。

 

Q.6 最近の子育てエピソードを教えて下さい。

手つなぎがとっても苦手だった息子から、「とと、ママ、おててつなごっ!!」と、手を差し出されると、いまだにこみ上げるものがあります。

事前のデモンストレーションや事後対応を夫婦役割分担するアドバイスをいただき、見通しが立つことで、苦手なことに直面してもみんなのエネルギー消費が半減するようになりました。

外食も食器の音やオーダーの声に過敏さがあり、交代で店外へ連れ出し大急ぎで食事していた頃が記憶違いのように、今は穏やかでたのしい会食が叶っています。

以前は介入を避けるために自分自身で身支度などすることが多かったのですが、最近は「Oちゃんお兄ちゃんだから。おっきくなったから。一人でやれるんだ。」などとブツブツ言いながら、食事の支度や片付けも率先して手伝っています。親子でのやり取りをたのしむことが増えました。

 

Q.7 ご意見があればご自由にどうぞ。

子どもの成長を実感しこうして振り返ると、「あんなに大変だった頃のわたし」がすぐに浮かんでくるかと思いきや、むしろ辛かったことを引っ張り出すのが難しいほど。「様々な困難を理解してあげられなくてごめんね」という思いが一番に出てきます。

子どもには成長しやすい支援と環境を、保護者には協力し合う環境を、えとわるは提案してくださいます。

一緒に歩んでくださる先生方を強い味方に、子どもの成長を通して喜びや幸せを感じながら共に育っていきたいと思っています。

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