もともと聖書の言葉でしたが、武蔵野会はより普遍的な理念として捉え直し、法人運営の基本としています。この理念に沿って、練馬福祉園は、支援を必要とするすべての知的障害者が豊かで充実した生活がおくれるよう、きめ細かな支援を行うこととしています。
練馬福祉園は、都内で初めて民間の社会福祉法人が東京都から委託を受けて昭和59年(1984年)に開設した最重度の知的障害者入所施設です。開設以来32年が経過しました。定員80名のうち開設以来の利用者が55名と約7割近くを占め、平均年齢は男性52.4歳、女性57.9歳と高齢化が進んでいます(平成28年4月1日現在)。
練馬福祉園は、高齢化・重度化による利用者の身体機能の変化を踏まえた支援のため、次のような取り組みを行っています。
こうした取り組みをもとに、入所部門を中心とした生活介護事業(日中活動)、短期入所事業では積極的に地域の障害者を受け入れています。
平成26年からは相談支援事業を開始して、サービス等利用計画を作成しています。
心身の発達に気がかりな点があるお子さんを対象に、それぞれの発達に応じた遊びや活動プログラムを提供し、感覚やコミュニケーション能力の発達を促します。
施設の機能を活かして、喫茶陽だまり・かけこみ110番・配食サービスなどを運営するほか、園の行事として「みのり祭」、「ネリフリ」(住民も出店するフリーマーケット)を開催しています。
また、近隣の施設と連携して婦人保護施設・精神障害者施設利用者の方向けに中間的就労の場を提供しています。
我妻 弘